こんにちは。現役調教助手の「がるざ」です
競馬初心者の方が競馬を始めたとき、こんな悩みありませんか?
- 多頭数でどの馬を買ったらいいか悩む
- 流し馬券にしたいが軸馬が決まらない
- 何か美味しい穴馬を見つけたい
今回はこんな競馬初心者「あるある」な悩みにお答えします
実は競馬初心者の方でも「調子の良し悪し」さえ分かれば馬選びもスムーズに行えるようになります
なぜなら競馬はアスリートとして馬が走る競技です
調子が良い=能力を発揮できる
こう考えるのが自然なことで人間に置き換えると分かりやすいと思います
初心者の方は全然分からないことが多いかもしれませんが、調教は状態を判別するのに非常に重要です
そんな難しい調教も「基準となる物差し」があれば競馬を楽しめるのではないかと私は考えます
- 「馬の本質」を見抜くという発想に至ることが重要
- 馬の状態を見抜くのに調教は非常に重要なファクター
- 調教の中にも「基準となる物差し」がある
そんな「基準となる物差し」=がるざ馬という形で提供させていただいています
調教はあくまで指標の1つであり競馬の全てではないです
私が考える「がるざ馬」はどのように選んでいるのか、今回は超初心者向けに3つの「がるざ馬」について解説しています
私は現役で競走馬の調教を20年以上やっています
2022年2月13日現在、担当している競走馬の近走成績は半年間で全て掲示板に載っています(10回出走中・1着2回、2着3回、3着4回、4着1回、5着0回)
馬の状態は調教に反映されると言っても過言ではありませんが、その馬なりの調教の「物差し」も必要になってきます
あくまで私が経験してきた調教に関しての物差しを「がるざ馬」という形で伝えています
妄信せずに最終判断は自己責任でお願いします
この記事を最後まで読んでいただくことで競馬初心者の方が馬券を考えるときの引き出しが増えます
競馬初心者が馬を選ぶ「基準となる物差し」=「がるざ馬」
結論から先に言うと
- 「がるざ好調教馬」→最終追い切りが良かった馬
- 「がるざ推し調教馬」→レースまでの調教過程が良かった馬
- 「がるざ推し一頭入魂馬」→私の「推し」応援馬(独断と偏見)
少し伝わりにくいかもしれませんが超初心者向けにわかりやすく解説していきます
3つの「がるざ馬」は知識と経験の詰め合わせ
競馬を始めたばかりのときは何も知らないので「基準となる物差し」がありません
競馬初心者の方は競馬新聞を見ても、どこを見ていいか分からないのではないでしょうか
馬は動物ですがアスリートです。普段の調整が順調でないと力を発揮することは難しくなります
- 調教の強弱具合
- オーバーワークになっていないか
- 順調にトレーニングを積めているか
このようなことを新聞や雑誌の調教欄や調教VTRから紐解くことが可能です
初心者が競馬を始めるのに「調教の物差し」があれば予想をする上で大きなアドバンテージになります
- 調教経験者でないと理解するのが難しい
- 個々の能力により時計も違ってくる
- 一部分の数字だけ見ると勘違いが起きる
調教は基準となるタイムはありますがそれが全てではありません
主な調教場所のある程度の基準としてはこれぐらいでしょうか
- CW→6F83秒前後・ラスト1F11秒後半
- 坂路→4F53秒前後・ラスト1F12.0秒ぐらい
今では機械で時計を計測しますが昔は手動で計測が行われていました
- 美浦では2021年7月27日より自動計測システム導入
- 栗東では2021年12月7日より自動計測システム導入
見た目の時計だけで該当馬の調子を判断するのは非常に危険です
今回は「がるざ馬」の解説なので詳しいことは割愛させて頂きますが、実際の現場では以下のようなことが起きます
- 予定していた調教時計が狂う
- 中間に不具合が発生し理想の調教内容と違う
- 馬と意思疎通できず指示通りの調教ができない
このようなことはトレセンで日常茶飯事です
馬を扱うプロとしてあってはならないことですが、現場を知らない人からすると調教から見える真実は馬券を予想する上で大きなヒントになると私は考えます
「がるざ馬」は私が経験してきた知識の詰め合わせです
- 個々の調教時計や動きから能力(素質)を探る
- 各陣営の調教内容や調教時計からレースに向けての背景を探る
これらのことから競馬初心者の方に何か形として提供できないか考えたところ
「3種のがるざ馬」に詰め込んでみるという結論に至りました
がるざ好調教馬→最終追い切り評価
私が提供する「がるざ好調教馬」とは
レース当週の最終追い切りを個人的に評価しています
ここでの注意点は、あくまでも最終追い切りの評価ということです
- 馬の本質から判断する必要がある
- 個々の能力により時計の出かたも違ってくる
- 最終追い切りは調教時計だけで判断してはいけない
最終追い切りの良し悪しを判断するには前提条件が必要になってきます
- 最終追い切りまでの調整過程が順調である
- 「当初」の予定通りに追い切ることに意味がある
競馬初心者の方は調教を見ても何が何だか分からないことがあると思います
「好時計が出た」と言う調教解説者の話を聞いて
「なるほど調子が良いんだね!」
こんな感じではないでしょうか?
調教は数字で判断するのではなく
- 個々の動きで判断する
- 陣営の意図や背景を読む
これが非常に大切なのです
私は20年以上の経験から競馬で好走するために必要なことは
- 馬に元気がないとダメ(フレッシュな意味で)
- アスリートなので体重が重いと走れない(細すぎもダメ)
- 調教から溜めが効いているか(力を溜めて直線で爆発させる能力)
- 調教量が足りているか(競馬に向けて息ができているか)
- 適正という意味で条件が揃わないとダメ(競馬場や馬場状態など)
5に関しては調教とは別なので今回は省略します
1、2、3、4に関してはある程度調教から推測できます
最終追い切りは余程のことがない限りレースに向けてのコンディション調整です
余程のこととは最終追い切りまでの過程で厩舎側が足りなく感じた部分のことで
- 牧場での乗り込み不足で息が出来ていない
- 長期休養明けで太めが残っている
- 先週の追い切り時点での反応が悪い
このような場合は調教を強める必要があります
スポーツ選手に置き換えると分かりやすいと思います
試合の前日にストイックに体を追い込む人もいるかもしれませんが少数ではないでしょうか
馬も基本はレース1週前までに体を作っておく必要があります
- 近距離でも少なからず輸送がある
- 繊細な生き物でメンタルが非常に大事
- 調教をやり過ぎてしまうとレースまでに疲れてしまう
馬という生き物はレースで走りたいと思ってくれないと平気で凡走してしまいます
各陣営もレースの当週は非常に神経質になっていることが多いです
レース当週に強すぎる調教をしてしまうのと1週間前に負荷を掛けておくのとでは最終調整のしやすさが全然違う
このことは頭に入れておいて損はないでしょう
最終追い切り後はレースという調教より辛いことが控えています
最終追い切りで負荷を掛けすぎてしまうのと、そうでないのとではレースでのメンタルは断然違ってきます
余談ですが馬にレースが「苦しいこと」、「疲れること」と思わせてしまってはいけません
その瞬間はそうではないかもしれませんが後々走らない馬になってしまいます
話が逸れてしまいました。すいません。
調教は時計が出れば良いとは限りません
それが本当に必要なことなのか厩舎側の意図や背景を読み判断する必要があります
- CWか坂路か別の場所か(それは何故なのか)
- 調教馬場の状態(時計が出やすいかどうか。開場1番?荒れた時間帯?など)
- 調教中に馬が通った場所(CW、坂路などの内側か外めか)
- 乗り役の体重で時計の出方が違う(騎手なのか助手なのか元騎手なのか)
これは映像を観ないと判断できないのでグリーンチャンネルの調教動画を観る癖をつけるといいと思います
私も毎週観ている調教動画から分かることは次の通りです
- 手前
- 折り合い
- 馬場状態
- 調教時計
- 通った場所
- 陣営の背景
- 追い切った時間帯
- 活気良さがあるのか
- スムーズな追い切りだったか
併せ馬の場合
- 騎手と助手の差
- 併せた相手との手応えの違い
大事なのは動きと時計を組み合わせて判断することです
- 意図的に強めなのか軽めなのか
- 元々調教で動く馬に乗っているのか
- 調教では動かない馬を動かしているのか
これらの情報から「実際に私が乗っていたら」までを想像し総合的評価をした結果を「がるざ好調教馬」という形で配信しています
- 乗りやすそうな馬(コントロールしやすそうなイメージ)
- 調子が良さそうな馬(元気が良く抑えるのが大変そうなイメージ)
- 手応えに余裕がありそうな馬(追ったら反応よく伸びそうなイメージ)
「がるざさん!調教が良さそうだからって必ず馬券圏内に来るとは限らないのでは?」
こんな声が聞こえてきそうなので、こう思った方への回答は
「すいません😅その通りです」
競馬は水物です。いくら調教が良かったとしても必ずその馬が馬券圏内に来るとは限りません
追い切りが終わった後にも様々な困難が待ち受けています
- 輸送が苦手な馬
- ゲートが苦手な馬
- パドックでイレ込む馬
- 返し馬で放馬してしまう馬
- レース展開が向かなかった馬
- 競馬場に着いてからイレ込む馬
- レース中に不利を受けてしまう馬
ざっと思いつくだけでもこれぐらいあります
これら全てがスムーズにいって、ようやく競馬で勝てると言われています
どんなに最終追い切りが良くても妄信せず、あくまで判断材料の1つとして予想のファクターに取り入れてください
がるざ推し調教馬→調教過程評価
「がるざ推し調教馬」はレースまでの調教過程を見極めて良し悪しの判断をしています
- レースまでの調教が順調であるか
- バランスの取れた調教内容か
調教過程は最終追い切りよりも大事と言っても過言ではありません
中間に何か異常がなかったかを調教過程から感じ取る必要があります
- いつもと違う雰囲気や追い切り内容ではないか
- レースまでに状態異常で順調さを欠いていないか
人間でもそうですが試合に向けて順調でなければ100%の力を発揮することは不可能です
稀にセンスや能力の違いで試合に勝ってしまう人もいますが馬も同じです
- 体力的な問題→熱発やカイバ食いなど
- 爪の問題→座石や裂蹄など
- 歩様の問題→脚元や筋肉など
- 調教の問題→量が足りないや強すぎなど
まだまだ沢山ありますが過程においての代表的な例を挙げました
調教間隔やパターン変更から陣営の背景を見抜くことで当該馬の変化に気づくことができます
「がるざ推し調教馬」では難しい説明は省いてストレートに調教過程の答えを表現しています
(今回は「がるざ馬」の紹介なので詳しい調教過程の内容は別の機会で紹介させて下さい)
レースまでの調教が順調とは一体どういうことなのか簡単に説明します
- 水曜日or木曜日→追い切り(レース後1本目は異なる)
- 日曜日→15−15(土曜日にやる厩舎もある)
通常のパターンはこれですが厩舎や馬の状態によって違う場合もあります
- 競馬を使った後に在厩している場合は違う
- レース間隔を意識しての追い切りもある
- オーバーワークの後は調整程度の追い切りもある
イメージはこれなので競馬の予想をするなら覚えておくと役に立ちます
短期で放牧に出ている場合はどのように見分けるのか簡単に説明します
- 厩舎のコメントから判断する
- 時計を出し始めた1本目の日付と前走の日付をみる
厩舎のコメントは全頭が短期放牧コメントがあるわけではないのであればラッキーぐらいに思いましょう
重要なのは時計を出した1本目の日付と前走の日付を確認することです
- レース後1週間は疲れを取るため楽をさせる
- レース後1本目の時計は2週間目の週末にやる場合が多い
- レース後3週間以上も時計を出してない場合は放牧に出ている可能性が高い
最近は早くてレース2週間前に入厩させる厩舎も増えていて追い切り本数が少なく感じる場合もあります
- ノーザン系列の牧場はトレセンでの追い切り本数が足りなくても大丈夫なことが多い
- レースに向けての調教は牧場の施設によって決まると言っても過言ではない
- ノーザン系列の牧場規模は他の牧場と比較したとき大きなアドバンテージがある
ただし、口向きを直したり乗りやすくする調教をする場合は牧場の規模は関係ありません
長期休養明けの馬が通常のパターンを崩すときは背景を探る必要があります
- 前週の調教時計が速くなりすぎたので今週軽めにした
- 中間の時計から乗りやすい馬なのか引っかかる馬なのか
- 中間に時計を出していない=何か異常があったのかも
いくつか例として挙げてみました
調教過程が順調でない馬は能力が抜けていない限りレースで力を発揮することは難しいです
次に調教のバランスも調教過程より探る必要があります
ここでも厩舎側の背景を想像します
- なぜ坂路だけの追い切りなのか
- なぜCWだけの追い切りなのか
- なぜ馬なりだけの追い切りなのか
初心者の方には厩舎側の背景を想像することは難しいです
「がるざさん!厩舎側の意図なんて分かるわけないでしょ!」
こう思われるかもしれないので重要な部分だけピックアップしておきます
- 休み明けはしっかり仕上げる
- 一度使った馬は調整程度で十分
- 短期放牧の場合は放牧先の牧場が重要
- ノーザン系列の牧場は追い切り本数が足りなくてもOK
初心者の方が馬券予想をするときは、ぜひ調教過程から関係者の裏側を想像してみてください
馬券的中に向けての手助けに「がるざ推し調教馬」が活躍してくれるはずです
がるざ推し一頭入魂馬→通りすがりのぼやき
「がるざ推し一頭入魂馬」は競馬予想でいう◎、▲に該当するイメージです
- あくまでも「私が当該レースで推しで応援する馬」
- 「がるざ推し一頭入魂馬」は私の独断と偏見
妄信せず最終判断は自己責任でお願いします
私は立場上予想行為はできません(買い目を公表したり印を打つこと)
今の仕事を辞めれば予想や買い目の公表はできます
ですが事情があり数年かかるのも事実です
これでは応援してくださる方に何も提供できなくなってしまうので推しという形で紹介させてもらっています
アドバイスはいくらでもできるので、買い目の公表はできませんが「誰かがボヤいてるわ」ぐらいに思っていただけると幸いです
- 「どの馬がいいのか?」
- 「軸はこれで大丈夫か?」
- 「どんな買い方がいいのか?」
- 「このレースの考えを教えて欲しい!」
あくまで例えですが、このように質問して頂ければアドバイスはできます
Twitterやブログの質問は可能な限りお答えしますので気軽にメッセージ頂けると嬉しいです
Twitterでは「がるざ推し候補」も配信しています
- 候補は応援する馬を絞りに絞って迷っている段階
- 馬券購入者からすると狙う馬を絞った状態
競馬初心者の方の参考になるように全力で私が選んでいます
- 軸にしてみたり
- BOXにしてみたり
- 流す相手に選んでみたり
初心者の方が馬券的中へのヒントとして役立てていただけたらと思います
【まとめ】
少々長くなってしまい申し訳ありません
今回は「がるざ馬」というのはどのようなものなのか紹介させていただきました
- 最終追い切り評価→「がるざ好調教馬」
- 調教過程評価→「がるざ推し調教馬」
- 私の独断と偏見→「がるざ推し一頭入魂馬」
実際に調教をつけている人間でないと調教は専門的で初心者の方には分からないことが多いです
何回も言いますが「競馬初心者の方に何か提供したい!」このような考えから
「がるざ馬」という形で競馬初心者の方に馬券検討のアドバイスとして紹介させていただいています
競馬初心者の方は競馬に慣れるのに時間がかかります
- 競走馬の何をどう調べていいか
- 競馬の調教と言われてもピンとこない
このような状態で競馬をやり続けてしまっていたら的中に近づくことできません
競馬初心者の方は買い目や馬券に絡む馬、すなわち答えを知りたいと思います
最初はそれでいいかもしれませんが私はオススメしません
- あくまで予想は他人の理想である
- 答えを教えてくれる人がいなくなった場合に困る
- 外れた場合や他人任せだと人のせいにしてしまう
ギャンブル感覚でやる競馬は決して万人に勧めれるものでないと私は思います
そうならないよう競馬の本質を伝えていき実践に結びつけて頂けたら嬉しく思います
馬券の最終判断は自己責任です
ご自身で納得し判断できるようになるまで私も全力でサポートしていきます
以上、競馬初心者の方に少しでも参考になったら嬉しいです
「この記事が良かった!」と感じたらブックマークして頂くと嬉しいです
Twitterもやってますhttps://twitter.com/garza_blog
毎週「がるざ推し馬」配信しているのでフォローして頂くと励みになります
- 買い方が分からない
- アドバイスが欲しい
このような場合は気軽に聞いてください
今日が楽しい競馬ライフの始まりです!
最初は競馬を知らないし「がるざ馬」が凄く役に立つ!こんな状態かもしれません
ですが、初心者の方がステップアップし競馬に慣れてくると「がるざ馬」は見向きもされなくなってしまう可能性もあります
それは初心者の方がレベルアップし競馬の本質を理解して頂けていることなので私は大変嬉しいですし、皆さんにそうなって欲しいと心から思っています
- 競馬はハマりすぎるとギャンブルの領域に入ってくる
- ギャンブル感覚になると勝ち続けることは難しくなる
初心に戻るは言い過ぎかもしれませんが
このようなときは、「あ!そういえば、がるざ馬あったな」と思い出していただければ幸いです
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!
「餅は餅屋!本職のイメージは大切に!」
今週も楽しい競馬ライフを!
それでは👋
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