こんにちは。「がるざ」です
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競馬初心者の方が競馬を始めたとき、こんな悩みありませんか?
- 1番人気なのに負けた理由が分からない
- 複勝圏内確実なのに3着を外してしまった
今回はこんな競馬を始めたときの「思いもよらない敗戦」について答えていきます
実は競馬経験者や馬を扱うプロでも「思いもよらない敗戦」をして頭を悩ますときがあります
なぜなら馬は繊細で喋らない生き物であるにもかかわらず競馬においては経済動物だからです
私は現役トレセン勤務で競走馬の調教を20年以上やっています
馬とよく喋っている人は見かけますが、いまだ馬と話せる人をみたことがありません
これを聞いて「ちょっと何言ってるか分からないですね?」
初心者の方は、こう思われたかもしれません
私は馬と会話できたら思いもよらない敗戦が極端に減るのではないかと日々考えています
今回はあくまで私が経験してきた【思いもよらない敗戦=馬の性格が関係あること】について体験談という形で伝えています
最後まで読んで頂くことで、競馬初心者の方の応援馬が負けてしまっても温かい気持ちで馬を見てくれるのではないかと思っています
結論からいきます
- 馬は繊細な生き物である
- 厩舎関係者の事情がある
- 競馬における馬は経済動物である
これからの競馬ライフを過ごすために避けては通れない道です
当然、批判があるかもしれませんが超初心者向けにわかりやすく伝えていきます
【馬性格論】本当の敗因は馬の気分
皆さんが目にしている人が乗っている馬は全て初めから人が乗れているわけではありません
- 人を乗せたことがない馬は訓練されて人が乗れるようになる
- 乗れるようになるまで素直な馬も時間がかかる馬もいる
馬からすれば自由を奪われた状態です
馬の立場になって頂ければ分かると思いますが辛くないですか?
いくら馬が従順で賢い生き物であっても嫌なものは嫌です
馬が嫌だと抵抗しても競馬を成立させるため競馬関係者は馬を競馬場に連れていきます
- 競馬は馬がいて成り立っている競走競技
- 競馬は全て馬を中心に物事が回っている
レースは水物です。馬そのものが原因でないと思われるかもしれませんが本質から考えると馬の気分を害する事象が多数を占めます
- ゲートが嫌
- 馬込みが嫌
- 雨馬場が嫌
- 馬運車が嫌
- 砂を被るのが嫌
- 脚や体が痛くて嫌
- 今日は走りたくない
- 挟まれたからやめた
- 競馬場に行くのが嫌
- ペースが気に食わない
馬の気分を害する要因を挙げればキリがないですがレース結果に直結していることも事実です
【思いもよらない敗戦=馬の性格】を関係者目線で掘り下げて説明していきます
【馬性格論・理由①】馬は繊細な動物
馬はとても繊細で気分屋です
賢いが故に気分が乗らなければ頑なに嫌なものは嫌となってしまう
今更ですが、馬とはどういう性格なのか簡単に説明します
- 話せないが人間が好きで優しい動物
- 基本的に穏やかで従順で気分屋である
大自然でのんびり草を食べている馬を想像して頂けるとイメージが湧くと思います
逆に草食動物なのでジャングルでは外敵に襲われたりもします
- 危険を回避する能力は長けている
- 繊細で敏感で臆病でもある
性格の本質は競馬にも直結します
競馬は人を乗せて馬をコントロールし1着でゴールを目指します
通常は大自然の中で草を食べて、のんびり生活しているイメージです
馬の立場になって本質から考えてみると自由を奪われた状態です
- 競走馬になるための馴致に時間が掛かるのは嫌という思いが強いから
- 競馬場で硬直したり(動かなくなる)騎手を振り落とすのも嫌だから
気分が乗らない馬によくある行動で、レース中ちょっとしたことで負けてしまうあれです
- ゲートが嫌だった
- 距離が長かった短かった
- 砂(ダート)が嫌だった
- 馬込みが気に食わなかった
他にも沢山嫌なことがありますが例として挙げてみました
なぜ馬が嫌なことであっても競馬をするのか個人的意見を述べさせて頂きます
競馬を終えた後、人間に褒められるために頑張ろうと思っているからです
重要なんで何回も伝えますが馬は人間が好きです
- 一生懸命走ったのに誰も褒めてくれなくて辛い
- 何回も叩かれて痛い思いをしたのに褒めてもらえない
褒められないことで競馬に対して嫌悪感を抱いてしまいます
こうなると馬は賢いので嫌なことは嫌となり、どれだけファクターが揃っていても負けてしまいます
この不安定な気持ちをリセットするために放牧でリフレッシュさせます
どんなに強い馬であっても「心・技・体」のバランスが重要で結果を左右すると言っても過言ではありません
【馬性格論・理由②】馬は経済動物である
何かと批判があるかもしれませんが関係者の意見として述べさせて頂きます
競馬においての馬は経済動物です
競馬は馬がいないと始まりません
- 馬主さんがお金を出し購入することで馬が集まる
- 結果次第な部分だが預託料を稼ぐため出走させられる
どうしてもお金がかかってしまう動物であり家畜です
馬主さんの立場になって考えて頂ければ分かると思いますが馬はペットではありません
- 走って結果を出さないと所持していくことも金銭的に難しい
- 小型のペットなら家で飼えるが馬は場所的な問題もあり難しい
大富豪や大手牧場なら小さな問題かもしれません
逆に資本の少ない個人馬主は結果が出ない馬を所有していくことは難しいです
- 競馬は出走しゴールすれば出走手当などの賞金が出る
- 2回ぐらい出走すれば約1ヶ月分の預託料は賄える
- 預託料が厩舎にいて月数十万円、放牧で月数万円掛かる
成績が伴わない馬は預託料の関係で数を使わないと維持していくのも難しいです
休みなしで何回も全力で走った場合、馬の立場になって考えてみると休みたくなりませんか?
このメンタルバランスが崩れたときに【思いもよらない敗戦】をしてしまいます
馬も適度な休みが必要ですが喋れないので人間は理解することができません
馬が喋れるなら人間も無理な使い方はしないのです
競馬は華やかなイメージがありますが、これが競馬の真実の姿です
【馬性格論・理由③】厩舎関係者の事情がある
先程の経済動物と話が似ていますが
馬主の都合もあれば厩舎関係者の事情があるのも競馬です
人間の事情に振り回されてレースで能力を発揮できない馬も当然います
- 馬主の意見に対し強く言えない部分がある
- 厩舎側としても出走判断に困ることがある
- クラブ馬は出走回数などが決められている
- 出走権利があるために出走せざるを得ない
厩舎側は馬が集まらないと話になりません
厩舎経営者としても馬がいない状態は廃業に追い込まれます
こうならないために、馬の状態関係なく無理矢理出走さすこともあります
他業種の特に職人になってくると、その人にしか分からない感覚というものがあると思いますが馬の世界も同じです
馬を触っていたり乗ったりするとレースに使う前から結果がわかるときの方が多いです
逆に調子が良いか悪いか分からない関係者も多いのが事実であり困った問題でプロとして失格です
- 本当は調子が良くないのに出走させてしまう
- 人気馬でも「心・技・体」のバランス崩れ敗戦する
- 厩舎側としては放牧に出せない理由があったりする
馬が喋れると次のように言っているのではないでしょうか
「体が痛いのに走れるか!」「疲れてるのに走れるか!」
馬の立場になって考えてみたら分かります
- 喋らない動物ゆえに状態異常に気づかない
- 私利私欲のためだけにレースで使ったりする
関係者しか知ることができない部分も経済動物ならではで、動物虐待と言われても仕方のない部分でもあります
個人的意見として、馬の調子が悪くレースに使えないのなら使う必要はないと思います
調子が悪く使えない状態=レースで能力を発揮することが難しいからです
【まとめ】
今回は「敗因・馬性格論」について関係者の立場から解説させていただきました
- 馬は繊細な生き物である
- 厩舎関係者の事情がある
- 競馬における馬は経済動物である
正直なところ競馬初心者の方が納得できる話ではなかったかもしれませんが、競馬における馬は経済動物というのが本質です
- 競馬は馬がいないと始まらない
- 馬を取り巻く環境は複雑である
G1を勝つような馬は別ですがオープンクラスの馬でさえ経済動物ゆえに酷使されてしまいます
- 酷使することで人気馬でも思いがけない敗戦をする
- 疲れが溜まりレースで力を発揮することができない
動物虐待と言われても仕方ありませんが、初心者の方に競馬の裏側事情を知って頂くことで購入した馬が思いがけない敗戦をしても
「そういえばこんなことを言っていたな」
「馬の気分が乗らなっかたから何かあったのね」
こんな風に思い出して頂ければギャンブルとは違った視点で競馬ライフを過ごせるのではと思っています
以上、競馬初心者の方に少しでも参考になったら嬉しいです
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買い方が分からない、アドバイスが欲しいなど気軽に聞いてくださればお答えします
今日が楽しい競馬ライフの始まりです!
馬は賢く従順で気分屋ですが人間が大好きです
競馬はお金を使って馬券購入するので応援した馬が思いがけない負け方をしたとき、ついつい何かのせいにしてしまいます
ですが、馬は人間に誉められるために毎回走っています
- 馬の邪魔をしているのは取り巻く環境が原因である
- 関係者が本質を理解しないから思いがけない敗戦をする
この事実を知っているのと知らないのとでは、人気で負けたとしても馬に罪はないと感じていただけるのではないかと思っています
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました
「馬は喋らない生き物。本質を理解しよう!」
それでは今週も楽しい競馬ライフを👋
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