【今週のがるざ最終調教推奨馬】2023年エリザベス女王杯(GⅠ)

2023年エリザベス女王杯(GⅠ)最終調教推奨馬 今週の「がるざ馬」

簡単なプロフィールはこちらですhttps://garza-blog.com/profile/

先週のアルゼンチン共和国杯(GⅡ)の最終調教推奨馬の結果や振り返りは、エリザベス女王杯(GⅠ)1週前追い切り推奨馬の方で簡単に解説しています。よかったらこちらをご覧下さい↓

https://garza-blog.com/2023-queen-elizabeth-cup-gⅰ-1-week-prior-chase-evaluation-and-recommended-horses/

まずは、簡単にですがエリザベス女王杯(GⅠ)の1週前追い切り評価はこちらです☟

S評価・ククナ、ゴールドエクリプス、ジェラルディーナ、ビッグリボン、ブレイディヴェーグ

A評価・アートハウス、サリエラ、ハーパー、マリアエレーナ、ライラック

B評価・イズジョーノキセキ、シンリョクカ、ディヴィーナ

C評価・アサマノイタズラ

霧で評価できず・ルージュエヴァイユ

調教動画なしで評価できず・ローゼライト

ラジオ感覚で聴きたい方はYouTubeの方で聴いてください↓

1週前追い切りが良かった馬やそれ以外の馬が、最終追い切りでどのような動きをしたのか。あるいは、エリザベス女王杯(GⅠ)に出走する馬の調教過程はどうなのか、本職目線で解説していきたいと思います。ぜひ最後まで読んで頂けると嬉しいです

このブログを読んで頂くことで、エリザベス女王杯(GⅠ)に出走する全頭の調子の良し悪しが分かるようになります。さらに、この記事とは別で配信させて頂いている1週前追い切り評価はGⅠのみの限定記事となっています。GⅠになるとJRAが公式で、ほぼ全頭の1週前追い切り動画を公開されています。ですので、1週前追い切りと最終追い切りの詳細な情報量が多くなり動画を分けさせて頂いています。競馬に絶対はないので断言はしませんが、このブログを読んで頂いた方の馬券検討にきっと役に立つはずなので、うっかり見逃したり忘れてしまわないように、お気に入り登録やブックマークして頂くと嬉しいです!

【がるざ推し最終調教推奨馬】2023年 エリザベス女王杯(GⅠ)

2023年エリザベス女王杯(GⅠ)最終調教推奨馬

それでは早速、結論からいきます。最終調教推奨馬はこちら⇩

S・ジェラルディーナ

S・ブレイディヴェーグ

S・ライラック

A・アートハウス

A・ゴールドエクリプス

A・ハーパー

A・ルージュエヴァイユ

今回も、調教推奨馬の中での「個人的・最終調教推奨No.1」もやっていきたいと思います。こちらにつきましては記事の最後に発表しますので、気になる方は最後までご覧下さい。

X(旧Twitter)で発表していた「軸推し候補」、「穴推し候補」につきましては、個人的に応援したい馬「がるざ一頭入魂馬」とセットで続けていきます。ぜひX(旧Twitter)をフォローして頂けると励みになります

それでは、今週も馬券の参考になるように本職目線で以下を参考に調教解説をしていきます

  • グリーンチャンネル調教動画
  • JRAレーシングビュアー
  • 競馬ブック(雑誌)

全頭解説なので少し長くなってますが、最後まで読んで頂けたら嬉しいです

コンセプトや前提

ブログの簡単な説明です

今回はエリザベス女王杯(GⅠ)の調教解説と最終調教推奨馬です

以下を総合してS〜C評価でランク付けしました

  • 1週前追い切り
  • 最終追い切り
  • レースまでの調教過程

このブログのコンセプトは、競馬好きな皆さんのファクターの1つとなり、調教から調子を判断し馬券的中に繫げてもらう。

そして、ハズレたとしても以下のように感じてもらうことを目的としています

  • 「競馬って面白いな〜」
  • 「もう一回馬券買ってみたい」
  • 「また競馬をやりたいな〜」

こんな風に感じてくれたら嬉しいです

続いて前提です

全ては個人的評価で独断と偏見

まず、調教評価の簡単な説明をさせて頂きます。大前提として全て個人的見解で、調教のみの評価です

いきなりですが、ここで重要な事を言います

これです→「最後は自分で決める」

このブログを読んだからといって必ず馬券が当たったり、必ず調教評価が良いからといって結果に結びつくとは限りません

要は、競馬に絶対はないということです。妄信せずに最終判断は自己責任でお願いします

さらに、その他ファクターやデータも含んでいません。ですので、自らファクターやデータの方を調べて頂き(YouTubeやSNSなどネット上にいくらでもある)、この調教評価を組み合わせて頂いて、馬券を組み立てることをやってみて下さい。そうすることで、誰かの馬券に丸乗りすることなく、馬券を買えるようになるはずです

そして、勝つ人がいれば負ける人もいるように、あくまでも競馬はギャンブルです(このブログはギャンブルとは違った角度から解説しています)。大金を使って帯を取ることや多人数での予想で的中を煽る配信でもありません。買い方や楽しみ方は人それぞれで自由ですので、無理をしない程度に楽しんで各自の馬券スタイルを貫いて下さい。それが一番競馬を楽しむ近道だと思っています

【調教評価の前提】1週前追い切り・最終追い切り・調教過程評価は全く違う

馬券を買うのに調教を参考にするのは非常に有効な手段です。一般的に最終追い切りが注目されますが調教は他にも考えることが沢山あります。

競走馬を知らない人には理解できないこともあるかもしれませんが、「少しでも競馬初心者や競馬が好きな人の参考になれば」との思いで個人的に考えた見解となっています

1週前追い切りとは

1週前追い切り評価とは、レースの1週間前に行われる追い切りを各々に評価しています。こちらにつきましては、(GⅠ)限定配信・「エリザベス女王杯(GⅠ)1週前追い切り推奨馬」の方で説明してますのでこちらをご覧下さい⇨https://garza-blog.com/2023-queen-elizabeth-cup-gⅰ-1-week-prior-chase-evaluation-and-recommended-horses/

最終追い切り評価とは

最終追い切り評価はレース当週に行われる最終追い切りのみを各々に評価しています

最終追い切りは、時計だけでなく動きから判断することが多いので、「あれ?」と思うこともあるかもしれませんが、分かりやすくS〜Cの4段階で表現させて頂きます

必ず最終追い切りが良いからといって結果に結びつくとは限りません。さらに、大一番に使ってくる馬なのでC評価になることも滅多にありませんので、その点はご了承下さい

  • S評価→凄く良い
  • A評価→良い
  • B評価→及第点
  • C評価→物足りない

レースまでの調教過程評価とは

レースまでの調教過程評価は「普段の調教〜レースまで」の15−15を含む調教過程を各々に評価しています

あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、例えば以下のようなことが挙げられます

  • 調教過程での馬体異常(調教できなかった・カイバを食べず体重考慮し、調教を軽くしてきたetc)
  • 調教過程での状態変化(動きの変化・先週より動きにキレが出てきた、素軽くなったetc)
  • 調教過程でのオーバーワーク(予定と違う調教結果や内容・併せ馬ができなかった、時計が速くなってしまったetc)

これらは、本職目線で調教欄や関係者のコメントなどから推測し「少しでも有力馬や出走馬に異常や変化がないか」実際に調教をつけている立場で評価をつけています。

こちらの方もS〜Cの4段階で表現させて頂きます

調教過程もC評価になることは滅多にありませんのでご了承下さい

調教過程においても、その他ファクターやデータは一切含んでおらず個人的見解です

何度も言いますが、妄信せず最終判断は自己責任でお願いします

それでは、馬券の参考になるよう各馬の最終追い切りと調教過程をまとめて解説していきます

エリザベス女王杯(GⅠ)最終追い切り評価&調教過程評価

併せ馬調教
出走予定馬個人的見解
アートハウスアートハウス
調教過程☟ S
8ヶ月の休養明けでの調整です

・レース間隔空きましたが、中間は15−15が5本と追い切りを4本消化していて調教量は十分です。2週連続CW6Fから追われ、2週とも全体時計は及第点ですが5Fからはしっかりと負荷をかけられ、ともにラスト1F11秒台をマークするなど休み明けでも動けそうな調教過程です。1週前追い切りは好時計でしたが動きの本質が休み明けを感じさせ、1週前なので一杯にも追われていました。なので、最終追い切りで溜めが効いているかの確認は必要だと思います

最終追い切り☟ A
・CW6F83.2-1F11.2 単走馬なり
・前進気勢あって、溜めの効いた走りができています
・単走で追われたのもあり全体時計は目立ちませんが、ラスト1Fは馬なりで11.2秒と好時計をマークしてきました。1週前よりも走りのバランスは改善されていましたし、直線での反応も良かったと思います。ただ、もともと掛かりやすい馬で最終追い切りでは併せ馬で走っておらず、馬群での折り合いに心配があります。あと、コーナーで舌を越していたようにも見えたのは気になりました。

個人的ポイント
・調教過程的に追い切り時計や負荷からして、しっかりと仕上げてきています。1週前よりも最終追い切りでの動きの本質も改善されていました。ですが、
最終追い切りでもそうですが、中間は併せ馬を消化していないのは気になる点で、さらに今回は休み明けです。レースに行って折り合えるかはポイントになりそうです。調教での動き自体は良いので、上手く折り合えるのなら力は出せる仕上がりです

イズジョーノキセキイズジョーノキセキ
調教過程☟ B
中3週のレース間隔での調整です
・レース後から初時計までのタイミングは良いです。一度レースに使われましたが、中間は15−15を1本と追い切り1本を消化しています。1週前は強めに追われラスト1F11.3秒と好時計をマークしてきました。ただ、レース間隔が詰まっている中でのレース後1本目の追い切りなので少し攻めすぎているようにも感じます。逆に、それだけ厩舎サイドが目一杯に仕上げてきているということでもありますが、疲労の心配は必要そうで、最終追い切りの内容も重要になってきそうな調教過程です。

最終追い切り☟ B
・坂路4F55.2-1F12.0  単走馬なり

・前進気勢ありますが、もう少し溜めが効いて欲しい走りです
・先週コースで強めに追われたので最終追い切りは控えめにしたかったのか坂路で追われてきました。全体時計は平凡ですがラスト1Fはそれなりの伸びを見せていました。動き自体悪くはないんですが、少しストライドが小さく感じますし、フラつく場面もありました。まだまだ動きに芯が入っていない最終追い切りでした

個人的ポイント
・1週前追い切りでは攻めていましたが、その効果も薄く最終追い切りでの動きの変化は感じられませんでした。一度使われましたが大きな上積みのある動きではないですし、メンバー的にも厳しい戦いになりそうな仕上げに感じます
ククナククナ
調教過程☟
 B
3ヶ月の休養明けでの調整です
・美浦で少し乗り込まれからレースの2週前には栗東に滞在しています。レース間隔空きましたが、中間は15−15が2本と追い切りを3本消化していて調教本数は足りています。2週前は南W6Fから、1週前はCW6Fから追われ、ともに6F82秒と全体時計は負荷をかけてきています。ただ、2週前はラスト1F12秒台でしたし1週前こそ11秒台でも内を回って馬なりで追われていました。この内容から少し負荷は物足りない感じなので、最終追い切りでどのような調整をしてくるかが重要になりそうな調教過程です

最終追い切り☟ A
・CW6F85.6-1F11.4  併せ外先行・馬なり先着

・前進気勢あって、溜めの効いた走りができています
・先週に引き続きサリエラと併せてきました。CWの全体時計は平凡ですが、ラスト1Fは好時計をマークし、併せ馬で先着するなど直線での反応も良かったです。ただ、輸送が短いことを思えば少し全体時計が遅いですし、前捌きの硬い走りには見えます。直線での手応えは優勢でしたが先行していて騎手が乗っていたからで、あまり威張れる内容ではありません。それでも1週前よりは動きの本質が良い最終追い切りでした

個人的ポイント
・長い休養期間だったので少し調教過程に不安はありますが、1週前追い切りから最終追い切りにかけての動きの本質は良化してきています。ですが、最終追い切りが軽かったことで負荷の面では多少レースでの影響はありそうです。とはいえ、決して動きが悪い訳ではないですし、むしろどちらかといえば良い動きなので、この馬なりに走れる仕上がりにはあります
ゴールドエクリプスゴールドエクリプス
調教過程☟ S  
中3週のレース間隔での調整です
・レース後から初時計までのタイミングは良いです。一度レースに使われましたが、中間は15−15をせずに追い切り2本を消化しています。1週前は坂路で強めに追われ4F51秒台ラスト1F11.9秒と負荷をかけ好時計をマークしてきました。レース間隔が詰まっている中での追い切り2本ですが、メリハリのついている内容ですし2本とも坂路なので全く心配ありません。ここを目標にしっかりと攻めてきている調教過程です

最終追い切り☟  A
・CW6F79.3-1F11.5 単走強め

・前進気勢ありますが、もう少し溜めが効いて欲しい走りです
・単走で追われましたが全体時計は非常に速く、ラスト1Fも11.5秒としっかりと動けていました。時計や動き自体悪くはないんですが、少し前進気勢が強いのは気になるところです。最終追い切りでは岩田騎手が乗ってましたが、1週前の追い切りと同じような頭の位置で直線は逆手前でした。能力が高い馬なので小さな問題点かもしれませんが、走りの本質が改善されていなかったのは考えておく必要がありそうです。

個人的ポイント
・1週前追い切りや調教過程は良かったのですが、最終追い切りで少し攻めすぎているように感じました。最終追い切りでの時計自体は目立つものですが、騎手が乗っても走り方が変わっておらず少し掛かり気味でもありました。それに、目一仕上げだとしても最終追い切りでの時計は少し速く、レース間隔が詰まっていることを思えばレースに行っての気持ちの入り方のほうが気になってしまう調教内容です。能力は高い馬で動き自体も悪くないんですが、メンタル面での影響は心配です。ペースが流れるような展開なら仕上がりの差で何とかなるかもしれませんが、スローな展開だと折り合いの心配はあります。当日のパドックや返し馬で落ち着いているのなら力は出せる仕上がりです
サリエラサリエラ
調教過程☟ B
2ヶ月の休養明けでの調整です
・美浦に入厩し美浦では時計を出さずに早めに栗東滞在しています。10月29日には栗東坂路で15−15を消化しています。レース間隔空きましたが、中間は15−15を2本と追い切りを1本消化していますが少し調教量が足りない感じです。1週前はCW6Fから追われ好時計をマークし時計的な負荷もかけてきました。ただ、内容は「馬なり」で、追われるという負荷はかかっていません。もともと調教が動く馬なので時計が出るのは当たり前で、それを考えると物足りなさがある調教過程です

最終追い切り☟ A

・CW6F85.5-1F11.5 併せ内追走・強め遅れ
・前進気勢あって、溜めの効いた走りができています
・先週に引き続きククナと併せてきました。CWの全体時計は平凡ですが、ラスト1Fは好時計をマークしてきました。動き自体は前走時より良化していますが、併せた馬と体重差があったとはいえ遅れてしまったのは気になります。全体時計が速くなかったので最後苦しくなるのは中身の問題かもしれませんし、後ろから行っていざ追われてみると動ききることができませんでした。動きには迫力が出てきて良さそうに見えるので、もしかすると右回りの問題もあるかもしれません
 
個人的ポイント
・前走時より明らかに走りの本質は改善されています。ですが、調教過程から物足りなさがありますし、最終追い切りでの動きにも良化の余地が残っていました。動き自体悪くはなかったので展開次第では出番はあるかもしれませんが、調教としての本質的な部分ではもう少しといったところです。能力の高い馬なので、この仕上がりでどこまで走れるかでしょう(前走、新潟記念・調教解説動画あり)
https://garza-blog.com/this-weeks-galza-training-recommended-horse-2023-niigata-kinen-giii/
 
ジェラルディーナジェラルディーナ
調教過程☟ S
中6週のレース間隔での調整です

・レース間隔空きましたが、中間は15−15をせずに追い切りを3本消化していて調教量は十分です。2週連続でCW6F81秒台と好時計をマークし、1週前は単走でもラスト1F11.6秒と動けていました。この馬に関しては、中間に15−15を消化しないのはよくあることで、陣営が気性的なことを考慮しているからです。それでも、2週連続負荷をかけてきているので調教過程としては全く問題ないと思います

最終追い切り☟ A
・CW6F86.3-1F11.4 併せ外先行・強め遅れ
・前進気勢あって、溜めの効いた走りでができています
・相手が離れていたので待つ形になったのと、意図的に控えめにしたかったような追い切り内容でした。全体時計は平凡で、併せた馬が動く馬なので全体的に見劣ってしまう内容ですが、この馬自身の走りのバランスは良く、この馬なりにラスト1Fは喰らいつくように伸びていました。全体時計が遅いので騎手騎乗で先行して見劣ったのは気になる部分ですし、1週前は単走だったので気がつかなかったのですが、ラスト100mでの反応が良い時に比べて悪かったようにも感じました。併せるまでの直線の動きは良かったので動きの本質的な部分以外は順調に最終追い切りを消化できたのではないでしょうか

個人的ポイント
・調教過程も順調ですし、1週前や最終追い切りでの走りのバランスは良かったと思います。最終追い切りこそ全体時計が遅くなってしまいましたが、これは相手を待ったことや控えめにしたいことで起きた事象なので仕方のない部分かなと思います。全体的に動きは良く見えますし、最終追い切りがこの全体時計なので当然併せた相手も動く馬ですから手応えで見劣ってしまい、見栄えの悪い形になってしまいました。動きの本質に課題は残っていますが、個人的には有馬記念や宝塚記念など極端に調教を軽くしてきた方がパフォーマンスを上げてきていることを考えると、この馬には合っている調教内容だと思います。もともとイレ込みやすい馬なので、考えられている調教内容は当日のテンションにも良い影響を及ぼすのではないでしょうか(前走、オールカマー・調教解説動画あり)
https://garza-blog.com/this-weeks-galza-training-recommended-horse-2023-all-comer-gii/
シンリョクカシンリョクカ
調教過程☟ A
中3週のレース間隔での調整です

・レース後から初時計までのタイミングは良いです。一度レースに使われましたが、中間は15−15を2本と追い切り1本を消化しています。1週前は南W5Fから好時計で追われ負荷をかけてきました。まだ動きの本質は一息でしたがコースで強めに追われたのは内容としては良く、レース間隔が詰まっていますがここを目標にしっかりと攻めてきている調教過程です

最終追い切り☟ A
・南W5F67.1-1F11.4  併せ内追走・馬なり同入

・前進気勢あって、溜めの効いた走りができています
・関西への輸送があるので全体時計は控えめですが、ラスト1Fは鋭い伸びを見せていました。先週しっかりと追った効果か動きに芯が入ってきましたし、直線でのブレも小さくなっていました。少し前捌きが硬いのと、まだ迫力や力強さという面では物足りなさはありますが、走りのバランスや直線での反応は良化している最終追い切りでした

個人的ポイント
・調教過程的に攻めてきている内容で、仕上がりも良さそうです。ただ、動きの本質的に3歳牝馬ということもあり、まだまだ良化の余地は残されていて、成長途上に感じます。最終追い切りの動きは悪くなく、この馬なりの仕上がりにはあるので、あとは能力がどこまで通用するかではないでしょうか
ディヴィーナディヴィーナ
調教過程☟  B
中3週のレース間隔での調整です

・レース後から初時計までのタイミングは早く、時計も速い内容です。中間は15−15が3本と追い切りを2本消化し、レース間隔が詰まっていることを考えれば少し攻めすぎているぐらいの調教量です。1週前にしてもCW6F80秒をマークしてきていますし、仮にタフな馬だったとしても疲労は気になるところです。レースまでの調教内容がハードなので最終追い切りはそこまでやってこないでしょうが、もしオーバーワークになるようなら出来落ちも視野に入れておきたい調教過程です

最終追い切り☟ B
・坂路4F54.5-1F12.4  単走馬なり

・前進気勢ありますが、もう少し溜めが効いて欲しい走りです
・先週好時計を出しているので、最終追い切りは坂路で控えめに調整してきています。この馬の気性的に調教を優しくしてきたのはプラスですが、1週前動画でも解説したように動きの本質は変わっていませんでした。相変わらず掛かり気味の走りで溜めが効いておらず、ラスト1Fの伸びに繋がっていませんでした。今の坂路は雨の影響で時計が掛かるのは仕方ない部分ですが、課題の残る最終追い切りでした

個人的ポイント
・乗り難しそうな馬で、調整に苦労している調教内容です。最終追い切りを何とか控えめにできたことは良かったと思いますが、調教とは違う本番では頭数が増えるので心配な走りではあります。馬に元気があって動きも悪くはないんですが、レースに行くと馬にもう一つ気合いが入るのでパドックや返し馬の確認は必要かもしれません。誰にも邪魔されない展開や揉まれたりしなければ何とかなるかもしれんませんが、掛かる可能性も頭に入れといた方が良さそうです
ハーパーハーパー
調教過程☟ S
中3週のレース間隔での調整です
・レース後から初時計までのタイミングは良いです。中間は15−15が3本と追い切りを1本消化していますが、週末の15−15はほぼ追い切りに近い時計をCWでマークしてきました。レース間隔が詰まっていても調教量は十分ですし、1週前は坂路で時計的には目立たない内容ですが、この馬なりに良い動きでした。強めに追われるという負荷ではなく、調教量で負荷をかけてきているのは牝馬には合いそうな感じもあり、調教過程としては考えられていると思います

最終追い切り☟ A
・坂路4F55.4-1F12.5 単走馬なり
・前進気勢あって、溜めの効いた走りができています
・先週に続き坂路で追われてきましたが、少し頭の高い走りで時計的には目立つ内容ではなかったです。ただ、今の坂路の馬場状態を考えれば、もともと坂路で
動く馬ではないので仕方のない部分かもしれません。週末に負荷をかけてきているのでレースの距離が伸びる今回の最終追いは、気合が入りすぎないように調整してきている可能性もあります。動き自体、ブレのない走りでバランスも良かったので順調な最終追い切りではないでしょうか

個人的ポイント
一度使われているので、最終追い切りは目立ちませんが調教過程で工夫を感じる内容です。週末に時計を出し、最終追い切りを軽めにするパターンはオークスの時と同じで、輸送の短い今回は当時よりパフォーマンスを上げてくる可能性も否定できません。今回の調教内容からは陣営的に勝負をかけてきている感じもあり、折り合いもつくので、他馬が折り合いを気にするようならアドバンテージはあります。あとは人気馬との能力の比較だけではないでしょうか
(前走、秋華賞・調教解説動画あり)https://garza-blog.com/this-weeks-galza-final-training-recommended-horse-2023-shuka-sho-gⅰ/
 
ビッグリボンビッグリボン
調教過程☟ A
中4週のレース間隔での調整です
・レース後、初時計まで間隔を取って疲労回復に努めました。2週前は坂路、1週前はCWで追われ中間は追い切りを2本消化しています。レース間隔が空いたなかでの在厩調整で少し調教本数が足りなくも感じますが、馬場が悪かったレース後と思えば逆にこれぐらいでちょうど良さそうです。それに、1週前はCWで一杯に追われ好時計を出し負荷をかけてきているので、決して悪い調教過程ではないです

最終追い切り☟ B
・坂路4F52.3-1F13.0 併せ追走・馬なり先着

・前進気勢あって、溜めの効いた走りができています
・先週一杯に追い切ったので今週は坂路で追い切られました。この馬自身、坂路でも動く馬なので今回の最終追い切りは目立つ時計ではないんですが、今の坂路の馬場状態ならこんなものかもしれません。少し馬が間延びしていて走りの柔軟性には欠けましたが、騎手騎乗の併せた馬には手応えで圧倒していました。動きもそこまで悪くはないので順調な最終追い切りではないでしょうか

個人的ポイント
・1週前の動きでは走りの本質が良く、気になる1頭でしたが最終追い切りの動きが1週前に比べて良化していないのは気になりました。ここにきて走りに硬さが出てきていますし、先週一杯に追い切ってみてガタッときた可能性があります。前走で馬場の悪いレースを走った影響も少なからずありそうで、この馬なりに仕上げてはきていますがフレッシュな相手にどこまで通用するかではないでしょうか(前走、京都大賞典・調教解説動画あり)https://garza-blog.com/this-weeks-galza-final-training-recommended-horse-2023-kyoto-grand-prize-gii/
ブレイディヴェーグブレイディヴェーグ
調教過程☟ A
・中7週のレース間隔での調整です
・美浦で2本時計を出してからの栗東滞在で、10月29日には栗東での初時計15−15を消化しています。レース間隔空きましたが、中間は15−15が3本と追い切りを2本乗られ、調教量は十分です。2週前の南W5Fからの時計は平凡でしたが、1週前のCW7Fから追われた動きではラスト1F10.7秒をマークする素晴らしい切れ味を見せていました。気になる点としては、2週前は5Fからですし、2週連続馬なりで終えたのは負荷の面で少し足りない感じもあります。最終追い切りで1週前と同じぐらいの調教内容で追い切られれば問題ないですが、調教過程的には少し不安もある内容です


最終追い切り☟ S
・CW6F80.3-1F11.3 併せ内追走・馬なり先着

・前進気勢ありますが、もう少し溜めが効いて欲しい走りです
・先週に続き今週も少し掛かりそうになる仕草を見せていました。追い切り時計は好時計をマークしてきましたが、全体時計が少し速くなった感じはあります。ここに関しては厩舎的な指示なのか定かではないですが、相変わらず前進気勢が強いです。1週前からの溜めの効かせ方に変化はなく調教だけなら許容範囲内だと思います。動き自体は素晴らしいですし、走りのバランスや直線での反応も良く、たとえ掛かっていたとしてもラスト1F11.3秒を馬なりで楽にマークしてきました。レースで折り合えるかはポイントになりそうですが、しっかりと仕上げてきた最終追い切りでした。

個人的ポイント
・調教過程が物足りませんでしたが、最終追い切りで調教全体が噛み合ったように感じます。1週前追い切りが素晴らしかったので、最終追い切りでは「少しオーバーワークかな?」と思ってもみましたが、栗東滞在していて輸送の短い京都ですし、レース間隔も十分に空いているので全く問題はなく、逆に帳尻が合っているのではないでしょうか。動き自体は素晴らしくレースに行っての課題は残されていますが、力の出せる仕上がりにはあると思います(前走、ローズS・調教解説動画あり)https://garza-blog.com/this-weeks-galza-training-recommended-horse-2023-rose-s-gii/
マリアエレーナマリアエレーナ
調教過程☟ S
中6週のレース間隔での調整です

・レース間隔空きましたが、中間は15−15が2本と追い切りを2本消化していて調教量は十分です。2週連続CW6Fから強め以上に追われ、ラスト1F11秒台と負荷もかけてきています。1週前の動きも良かったですしコンスタントに使われてきていますが、今回は目一に仕上げてきています。関西馬で輸送も近いので、どのように仕上げてくるか最終追い切り次第にはなりますが、調教過程的には良かったと思います

最終追い切り☟ A
・CW7F95.6-1F11.7 単走一杯

・前進気勢ありますが、もう少し溜めが効いて欲しい走りです
・先週に続き、最終追い切りでも目一杯に追われてきました。全体時計は非常に優秀で今週の方が負荷もかけてきている内容です。動き自体は悪くないんですが、少し馬が間延びしてきていますし、全体時計が速かったこともありラスト1Fの手応えや動きの物足りなさは仕方のない部分だと思います。いずれにせよ、後を考えていないぐらいハードに攻めていて、お釣りを残さない最終追い切りでした。

個人的ポイント
・1週前や最終追い切りでも一杯に追われ、中間の調教過程からも間違いなく目一仕上げだと思います。動き自体も悪くはないんですが攻めすぎている分、動きの本質に歪みが出てきているのは気になる部分です。攻めることは悪いことではなく、他馬との仕上がり具合ではアドバンテージがありますが、個人的には先週である程度仕上がっているので、もう少し優しくしても良かったのかなと思います(前走、オールカマー・調教解説動画あり)https://garza-blog.com/this-weeks-galza-training-recommended-horse-2023-all-comer-gii/
ライラックライラック
調教過程☟ A
中3週のレース間隔での調整です

・レース後から初時計までのタイミングは早いですが、時計自体15−15になるかならないかぐらいの内容で、ここに関しての疲労の心配はそれほどありません。中間は15−15を2本と追い切りを1本消化しています。1週前は南W5F63秒台とレース間隔が詰まっていることを考えれば少し速くなりすぎている内容で、厩舎側が目一仕上げできているなら分かりますが、一度使われていることや小柄な牝馬であること、関西への輸送が残っていることを考えれば少しオーバーワークになっている可能性もあります。最終追い切りは関西輸送を考慮しそこまで攻めてこないと思いますが、全体を抑えて終いを伸ばすような最終追いが個人的には理想に感じますし、控えめにしてくる中でも動きの本質を確認しつつ判断したい調教過程となっています
 

最終追い切り☟ SS
・南W6F83.0-1F11.4 併せ内追走・馬なり遅れ

・前進気勢ありますが、もう少し溜めが効いて欲しい走りです
・先週の追い切りの効果なのか、最終追い切りでは抑えるのに苦労するぐらいの前進気勢でした。時計自体も優秀で、何とかオーバーワークにならないぐらいの全体時計ですし、ラスト1Fの動きも数字が示すように良かったと思います。関西への輸送もあるので馬なり調教で消化できたのもプラス材料で、それでいて動けているあたり具合が良い証拠なのでしょう。調教内容や動きの本質も良かった最終追い切りでした

個人的ポイント
・1週前が攻めてきていたので動きの本質がどちらに転ぶか気になりましたが、最終追い切りの動きを見る限り良い方向に向いてきているように感じました。その最終追い切りではオーバーワークを避けれたのもプラスに働くと思いますし、何より馬が走る気に満ち溢れているようにも感じました。一度使われている上積みもありそうで、走れる仕上がりにあると思います
 
ルージュエヴァイユルージュエヴァイユ
調教過程☟  SS
中3週のレース間隔での調整です

・レース後から初時計までのタイミングは良いです。中間は15−15を2本と追い切り1本を消化し、1週前は南W6Fから馬なりで好時計をマークし、ラスト1Fも素晴らしい伸びを見せていました。時計の出し方や1週前の内容が非常に良く、追い切り動画が霧で見えなかったので動きの本質の確認ができなかったのは残念なのですが、調教過程的には良い感じでレース当週まで迎えられていると思います。最終追い切りは関西輸送を考慮しそこまで攻めてこないと思いますが、一度使われているのでそれでも全く問題ない調教過程です
 
最終追い切り☟ A
・坂路4F52.0-1F12.1 併せ追走・馬なり同入

・前進気勢あって、溜めの効いた走りができています
・関西への輸送があるので、距離の短い坂路で追い切られました。時計的には優秀で併せた馬に手応えでも優勢でした。ラスト1Fも今の美浦坂路なら動けていますし、走りのバランスも良く動きに迫力もありました。舌を越していた点は少し気になりましたが、動きの本質は良さそうな最終追い切りでした

個人的ポイント
・調教過程が素晴らしく、最終追い切りの動きも良かったと思います。1週前追い切りは霧で見えにくかったのですが最終追い切りを見る限り順調にこれたのではないでしょうか。一度使われている上積みもありそうですし、この馬なりに仕上がりは良さそうです。メンバーは強くなりますが、決してヒケを取らない調子の良さだと思います
ローゼライトローゼライト
調教過程☟ B
中2週のレース間隔での調整です
・レース後から初時計までのタイミングは良いです。レース間隔詰まっているので中間は追い切り1本のみを消化しています。1週前の映像がないので判断が難しいのですが、時計的には15−15ではなくCW6Fから83秒台強めに追われていて、新潟帰りを思えば攻めてきている内容です。タフな馬なら問題ないですが、そうでないなら最終追い切りで疲労がないか、動きの本質の確認が必要な調教過程に感じます

最終追い切り☟ B
・CW6F83.8-1F12.1 単走強め

・前進気勢ありますが、もう少し溜めが効いて欲しい走りです
・単走で追われましたが、全体時計やラスト1Fの時計は目立つ物ではなく、動きにも
迫力がありませんでした。走りのバランスは良いですが、道中から少し頭の高い走りで集中力に欠け、直線での反応も悪く見えました。フレッシュさのない最終追い切りでした

個人的ポイント
・レース間隔が詰まっているので調教全体的に目立たない内容となっています。動き自体悪くはないですが、本質的には改善が必要でフレッシュさがないのも気になりました。一度使われている強みはありますが現状の仕上がり具合では、このメンバー相手に厳しい戦いになるのではないでしょうか
 

*前走がローズS、新潟記念、オールカマー、京都大賞典、秋華賞組はレースごとに調教評価動画がYouTubeの方にもあります。【エリザベス女王杯(GⅠ)1週前追い切り推奨馬】の動画と一緒に載せておきますので前走との比較に使ってみて下さい

エリザベス女王杯(GⅠ)1週前追い切り推奨馬↓

ローズS・ブレイディヴェーグ↓

新潟記念・サリエラ↓

オールカマー・ジェラルディーナ、マリアエレーナ↓

京都大賞典・ビッグリボン↓

秋華賞・ハーパー↓

まとめ(調教推奨馬)

良く見える

今回はエリザベス女王杯(GⅠ)の調教解説をさせて頂きました。1週前の評価も合わせた私の独断と偏見からの調教推奨馬はこちらとなっています

出走予定馬1週前追い切り評価調教過程評価最終追い切り評価個人的調教推奨馬
アートハウスASAA
イズジョーノキセキBBB
ククナSBA
ゴールドエクリプスSSAA
サリエラABA
ジェラルディーナSSAS
シンリョクカBAA
ディヴィーナBBB
ハーパーASAA
ビッグリボンSAB
ブレイディヴェーグSASS
マリアエレーナASA
ライラックAASSS
ルージュエヴァイユ霧で評価できずSSAA
ローゼライト動画なし・評価できずBB

エリザベス女王杯(GⅠ)の調教評価を簡単にまとめると

「各馬ここを目標にしてきているだけあって、考えられた調教過程で仕上げてきている馬が多く、単純な能力の差だけでは決着しなさそう」

こんな風に感じました

今回解説した全てのことは、あくまで個人的見解です。最終判断は自己責任でお願いします

今日が楽しい競馬ライフの始まりです!

エリザベス女王杯(GⅠ)は京都競馬場外回り芝2200m牝馬限定戦で行われます

巷で話題の現役最強3歳牝馬はいませんが、ここを勝って挑戦状を叩きつける馬がどの馬なのか非常に楽しみな一戦です。先輩達が意地を見せるのか、それともZ世代の時代がくるのか、競馬好きからしても週末が待ちどうしいですね!」

以上!エリザベス女王杯(GⅠ)の調教解説と個人的見解でした

X(旧Twitter)もやっています。仕事での出張や時間がない場合はこちらで発信していますので、気になる方はフォローして頂けると嬉しいです!

後日、エリザベス女王杯(GⅠ)に出走する馬の中でファクターやその他のデータを加味した、個人的に応援したい候補「がるざ推し馬」(軸推し候補、穴推し候補)をX(旧Twitter)で発表するので楽しみにお待ち下さい

それでは、お待たせしました。調教推奨馬の中で個人的に推したい「最終調教推奨馬・No. 1」はこちらになります

個人的な最終調教推奨馬・No. 1は ◎ライラック

あくまで調教のみなので、その他ファクターやデータは含みません。

妄信せずに最終判断は自己責任でお願いします

「軸推し候補」、「穴推し候補」の中から、個人的に推しで応援したい馬「がるざ一頭入魂馬」も後ほど発表しますので、応援込みでフォローして頂けると、さらに励みになります

各馬の本質を見抜き、皆さんの馬券検討に何か一つでも参考になれば嬉しいです!

長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました!

「女性の気持ちは女性にしか分からない。UMAJOに答えを聞いてみよう〜!」

それでは今週も楽しい競馬ライフを👋

YouTubeもやっています。ラジオ感覚で聴いて頂けたら嬉しいです☟

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